ぶらぶらマーケティング日記

ぶらぶら街中を歩いて思いついたことを記録します。。。

ヨゼフピタウ神父

みなさん。こんにちは。cloud141です。

ヨセフピタウ神父の講演会を1度だけ拝聴したことがあります。バチカンの教育相を 75歳で定年退職しその後再来日して、大船教会などに滞在していました。ちょうど白百合女子大の調布の施設で講演会があると聞いたので、どんな人か見てみたいと思って出かけて行きました。お話はラテン語なんて難しくて勉強しても使うことがないなどと話していました。印象としては170センチぐらいの背が低い人でしたが、声が野太くて威厳のある人でした。黒沢映画に出てくる三船敏郎みたいで草食男子の多いカトリックの神父さんにしては異色な存在だと思いました。若くして栄光学園の教員をしたり、ハーバードケネディスクールに留学し博士号を取得したりして、特別優秀な人だったのでしょう。母国語、教員を勤めることのできる日本語力、ケネディスクールに合格できる英語力で少なくともトリリンガルということになります。どんな国の偉い人と対峙しても気後れしないような、そんな大きさを感じました。ピタウ神父の謦咳に間近で接することができたひとは幸運でしょう。

 以前世界一の教育団体を標榜する会社に勤めていましたが、世界一の教育団体はバチカンでしょう。なにしろuniversity という教育システムを作ったのはカトリックなのだから。当初の目的は司祭の養成機関でしたが、宗教改革が起こるとバチカンの管理から離れた学校も多数あったようです。イグナチオロヨラの目的は海外にキリスト教を宣教することと信仰を問わず現地の上流階級の子弟を教育する学校を作ることでした。バチカンは大学だけでなく幼稚園から高校までを含めると世界中にどれだけ学校を持っているのだろう。(そういえば、マザーテレサももともとはインドの富裕層向けのカトリックの学校の校長でした。

  今から振り返ると昭和の時代はヨーロッパでもアメリカでも優秀な人が神父になって、日本にも優秀な人を送り込んでくれた幸福な時代でした。少しでもその雰囲気を垣間見ることができたのは自分の財産だと思います。

 「一般財団法人日本カトリック学校連合会」はなぜか上智大学内に設置されています。一方プロテスタント系の「一般社団法人キリスト教学校教育同盟  」は早稲田大学文学部の近くに設置されています。早稲田大学は意外とプロテスタントの人が多かった(例えば私が勤務していた某教育団体を成長させた人は政経卒の無教会派の人だった)けれど、大学法人自体は近年中国共産党系の「孔子学院」と「仏教」を主軸にしているようです。もう大隈重信の考えた「学の独立」ではありません。早稲田大学中国共産党のつながりは以下の本に詳しいです。